
何はさておき、まずはお試し利用をしてその商品やサービスの良さを知ってほしい。そんな理由で割引券を発行することはよくあることです。ネットもまだ認知されていなくて、駅前には地域に根ざした商店街が活発だった頃には販促ツールとして割引券はとても効果的だったはずです。
しかし、大型小売店が乱立し、インターネットで世界中から買い物することが出来るようになった現代では、せっかくコストをかけて割引券を発行したとしても再度同じお客さんが来店してくれるとは限らない時代になりました。このことから当初の値下げは来店することの敷居は低くしてくれますが、値引きが無くなる、あるいは値引きに慣れられてしまうとリピート率が下がってしまうということになってしまいます。
外食産業では過剰な値引き合戦が繰り広げられ、大手企業では無いと勝ち残れない様な状態です。そうなるとどこへ行っても同じような看板しか目に入らなくなり、地域性は薄れてしまいます。大げさな言い方をすると旅行に行っても繁華街の景色は同じだからつまらない。。。なんていう話にもなりかねません。
この様な現象をクローンタウン現象と言います。安くて良いものが簡単に手に入るというのは消費者にとって利点だらけのような気がしますが、人件費の関係から外国へと資本が流出してしまい、巡り巡っては自国の消費者が割りを食らうことになります。また「安いのが当たり前」と言う消費者心理は、お店側にとっては負のスパイラルを生み出す原因ともなりかねません。
一念発起して割引券を発行するにもコストはかかります。それは一時的には集客効果を上げて売り上げ増につながるでしょう。しかし、慢性化した値引き合戦は利益率の圧縮を招いていしまいます。先ずは自分のお店がその地域にとってどれだけのオリジナリティがあり、受け入れられるのかを地道に調査する必要があると思います。
スポンサードリンク